IMOとは(危険物の基礎知識)
IMO(国際海事機関)とは
IMO(International Maritime Organization/国際海事機関)は、国際連合の専門機関として 海上輸送の安全や環境保護のためのルールを定めている国際機関です。
海上輸送では、危険性のある貨物を安全に取り扱うために、IMOが定めた IMDGコード(国際海上危険物規則) に基づいて輸送する必要があります。このルールに該当する貨物を 「危険物(IMO該当)」と呼びます。
危険物(IMO該当)とは
危険物とは、火災・爆発・中毒・腐食・環境汚染などの危険性をもつ貨物で、 国際的に定められた基準により分類・規制されています。
危険物にはすべて「UN番号」と「危険物クラス」が割り振られており、 輸送時にはラベル表示や梱包要件、専門的な申告書類が必要になります。
代表的な危険物の例(UN番号・クラス)
| 品目例 | UN番号 | クラス | 危険性 |
|---|---|---|---|
| リチウムイオン電池(単体・内蔵・同梱) | UN3480 / UN3481 | クラス9 | 発火・発熱の恐れ、航空制限あり |
| リチウム金属電池 | UN3090 / UN3091 | クラス9 | 発火・短絡の恐れ、航空制限あり |
| 塗料・溶剤(可燃性液体) | UN1263 | クラス3 | 引火性が高く、漏れに注意 |
| スプレー缶・高圧ガス | UN1950 | クラス2 | 破裂・爆発の恐れ |
| 酸・アルカリ(腐食性物質) | 例:UN1760 | クラス8 | 金属・皮膚を損傷させる恐れ |
※ 上記は一例です。該当可否や条件は成分や容量により異なります。
危険物として扱う際に必要な情報
- 品目名(商品名や型番)
- UN番号・クラス(分かる範囲で可)
- MSDS/SDS(成分・危険性情報)
- 梱包形態・数量(1梱包あたりの重量・寸法・個数)
- 電池を含む場合:種類、内蔵/同梱/単体、Wh・セル数など
危険物かどうか迷ったときは
自社で判断がつかない場合は、危険物の可能性がある旨を見積もり依頼に記載し、 品目情報やSDSを添えて物流企業に確認してもらうのがおすすめです。
危険物と判定された場合は、追加の書類(危険物申告書など)や 専用梱包・表示ラベルなどが必要になることがあります。
注意点
- 危険物は航空輸送では制限が厳しく、船便のみ対応となることもあります
- 危険物に該当するのに申告しないと、通関トラブル・積み戻し・罰則の恐れがあります
- 危険物は物流企業によって取り扱い可否が異なるため、事前相談が重要です