フォワーダー・国際物流会社の営業担当者向け

フォワーダーの新規顧客開拓方法7選|新規荷主を獲得するには?

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物流拠点の事務所で、輸送の見積資料を確認しながら打ち合わせをする担当者のイメージ

「電話をかけても既存の物流会社があると断られる」「展示会で名刺は集まったが見積もりにつながらない」。フォワーダーの新規開拓では、輸出入企業との接点を増やすことに加え、自社が対応できる輸送ニーズと、荷主が相談したいタイミングを見つけることが大切です。

この記事では、国際物流会社が新規荷主を開拓する7つの方法を整理します。営業人数、使える予算、得意航路・貨物を踏まえ、自社で実行できる方法を選ぶための実務ガイドです。

1. 新規開拓の前に「自社が選ばれる荷主」を絞る

輸出入をしている企業が、すべて有望な営業先とは限りません。対応できない貨物や航路への問い合わせが増えても、確認や辞退に時間がかかります。まずは、営業先を選ぶ条件を社内でそろえましょう。

  • 航路・地域:出発地と到着地、現地代理店の対応範囲、国内配送の対応地域。
  • 輸送モード:海上・航空、FCL(コンテナ単位)・LCL(混載)など、提案しやすい輸送方法。
  • 貨物:一般雑貨、機械、食品などの取扱経験と、危険品・温度管理品の対応可否。
  • 案件規模:小口のスポット案件か、一定の物量がある定期輸送か。
  • 荷主の課題:納期、見積もりの速さ、費用の明確さ、書類作成や輸入手続きへの不安。

例えば「東南アジアからの一般雑貨の海上混載輸入で、国内配送まで相談したい企業」のように対象を具体化します。候補企業の公式サイトや製品情報は接点を探す材料になりますが、現在の輸送量や切り替え意向まで推測で決めず、担当者との会話で確認します。

2. フォワーダーの新規顧客開拓方法7選を比較

以下は、施策を選ぶための一般的な整理です。費用や成果は対象企業・運用体制によって変わるため、一律の優劣や成約率を示すものではありません。

営業手法ごとの費用・工数と、輸送ニーズの確認段階
方法主な費用・工数ニーズを確認する段階向いている状況
テレアポリスト作成・架電・再連絡の人件費担当者と話して確認狙う業種や企業が明確
飛び込み・訪問移動・訪問準備・面談の時間面談できた段階で確認近隣企業との接点や対面説明が重要
紹介紹介依頼・関係維持・面談調整紹介時の情報と面談で確認既存荷主や協力会社との関係がある
展示会・商談会出展料・装飾・人員・会期後の対応会場と後日の商談で確認対象業種が集まる催しに参加できる
Web広告広告費・ページ制作・運用問い合わせ後に具体化対象サービスと受け皿が明確
SEO・自社サイト記事制作・事例整理・更新問い合わせ後に具体化専門知識を継続して発信できる
物流マッチングサービス利用料・案件確認・見積作成公開依頼の内容から確認を開始掲載案件に自社の対応範囲が合う

営業方法の一般的な特徴は、Salesforceの新規顧客獲得ガイドも参考になります。以下では、フォワーダーの営業で検討したい具体的な進め方を紹介します。

3. 各手法のメリット・注意点と実践方法

① テレアポ:対象企業を絞り、相談のきっかけを探す

自社から狙った企業に接触でき、担当者と会話できれば課題を直接確認できます。一方で、受付で止まる場合や輸送の見直し時期が合わない場合もあり、リスト作成から再連絡までの工数を見込む必要があります。

「物流費を安くできます」だけでなく、自社が扱える航路・貨物と相談できる内容を伝えます。既存業者がいる場合は全面的な切り替えを迫らず、新しい航路や繁忙期の追加手配など、補完できる場面があるかを確認しましょう。相手が連絡を希望しない場合は、その意向を記録して尊重します。

② 飛び込み・訪問営業:会える条件を確認してから動く

対面で話せれば、資料を使って対応範囲を説明し、荷主の業務について詳しく聞けます。ただし、予約なしでは担当者に会えないこともあり、移動時間も含めると一日に接触できる企業数は限られます。

訪問先の受付方針を確認し、可能なら事前に面談を調整します。近隣の候補企業をまとめるなど移動を工夫し、「得意航路・取扱貨物・見積もりに必要な情報」を1枚に整理した資料を用意すると、説明の目的が明確になります。

③ 紹介:紹介してほしい荷主像を具体的に伝える

既存荷主や海外代理店、倉庫・通関・配送の協力会社との関係を通じて、新しい企業との接点を作る方法です。紹介者から背景を聞ける利点がありますが、紹介の件数や時期を自社だけでは決められません。

「輸入企業を紹介してください」よりも、「この地域からこの貨物を輸入する企業の相談に対応できます」と伝える方が、紹介する側も判断しやすくなります。担当者情報や取引情報は、関係者の了承を得て共有し、紹介後の対応も丁寧に進めます。

④ 展示会・商談会:名刺の数より、次の相談を決める

複数の企業と直接話せる機会です。出展を検討する際は、物流関係者だけでなく、自社が狙う業種の荷主が来場するかを主催者の来場者情報で確認します。出展料以外にも、装飾・交通宿泊・人員配置・会期後の商談対応が必要です。

会場では、輸出入の有無、対象地域、現在の課題、相談時期を確認し、次回の連絡日や送付資料を決めます。名刺獲得数だけで評価せず、後日どれだけ具体的な輸送相談や見積依頼につながったかを追いましょう。

⑤ Web広告:対応できる輸送条件へ絞って案内する

検索広告などで、輸送サービスを調べている人に自社の案内を届ける方法です。広告費に加え、誘導先ページの制作や運用が必要で、クリックが増えても商談になるとは限りません。

特定の輸入航路を訴求するなら、その航路の対応範囲、貨物条件、相談に必要な情報が分かるページを用意します。広告文とページの内容を合わせ、問い合わせ件数だけでなく、自社で対応できる案件の割合を確認します。

⑥ SEO・自社サイト:荷主の具体的な疑問に答える

得意航路の手配方法、貨物別の準備事項、見積もりに必要な情報などを発信し、検索を通じた接点を作ります。対応力を事前に伝えられる一方、記事の制作・確認・更新が必要で、検索順位や問い合わせの発生時期は保証されません。

一般的な用語説明だけでなく、自社が対応できる範囲や相談の流れを明示しましょう。事例は荷主の了承を得て、課題・対応内容・確認できた結果を掲載します。輸入見積もりに必要な項目のように、読者が次の行動に使える情報を目指すと構成を考えやすくなります。

⑦ 物流マッチングサービス:輸送依頼を起点に提案する

掲載された見積依頼の条件を確認し、対応できる案件に提案する方法です。企業リストだけから探す場合と比べ、依頼内容を起点に検討できます。ただし、掲載案件の数や内容、自社との適合性、利用料金はサービスごとに異なります。

見積作成前に、航路・貨物・物量・希望時期・依頼範囲を確認します。競合への相見積もりとなる可能性や、不足情報を確認する工数も含めて判断しましょう。公開依頼があることは、受注や継続取引の保証ではありません。

初回の提案や展示会後の連絡に使える文面は、フォワーダーの営業メール例文5選で紹介しています。

4. 見込み客を見積もり・継続取引につなげる進め方

初回の会話で「対応できるか」と「いつ必要か」を確認する

会社紹介を一方的に続けるより、以下の項目を確認し、社内の手配担当へ引き継げる状態を作ります。未確定の情報は無理に埋めず、誰がいつ確認するかを決めましょう。

  • 輸出・輸入の別、出発地・到着地、国内集荷・配送の要否
  • 品名・貨物の性質、重量・容積・梱包、想定の輸送方法
  • 出荷予定、希望納期、スポットか定期か、想定する頻度
  • 見積もりを依頼する範囲と、既存の手配で困っていること
  • 比較で重視する条件、社内の検討手順、次回連絡の時期

見積書には金額だけでなく、前提と対象外の費用を示す

見積もりの有効期限、対象区間、含まれる作業、別途確認が必要な費用を明記します。納期を優先する提案なのか、費用を抑える提案なのかも説明すると、荷主が比較しやすくなります。費目の整理には海上運賃の内訳ガイドも活用できます。

初回輸送後に、次の依頼で改善できる点を聞く

スポット案件を受注したら、完了後に連絡の分かりやすさ、見積もりと請求の差、納品までの対応について振り返ります。次回の出荷予定や別航路の相談を確認し、継続取引の可能性を探ります。未受注の場合も、確認できた失注理由を記録して次の提案に反映します。

5. 営業コストは「見積もりに進んだ件数」と「受注」で見る

電話や訪問は広告費がなくても、人件費がかかります。紹介やマッチングでも、面談・条件確認・見積作成は必要です。各手法を比べる際は、直接の支出と担当者の作業時間を同じ基準で記録します。

具体的な見積依頼1件あたりの営業コスト
=対象施策の費用(人件費を含む)÷具体的な見積依頼に進んだ件数

新規荷主1社あたりの獲得コスト
=対象施策の費用(人件費を含む)÷初回受注した新規荷主数

例えば、ある施策に外部費用10万円と人件費換算10万円を使い、その施策で接点を持った企業から10件の見積依頼、2社の初回受注が得られた場合、見積依頼あたり2万円、獲得した荷主1社あたり10万円です。これは計算方法を示す仮の例で、相場や成果の目安ではありません。

施策の実施から受注まで時間がかかるため、接点を持った企業群を一定期間追って集計します。件数がゼロなら単価は算出せず、費用と進捗を記録します。複数の施策に接触した企業の数え方もそろえ、受注後は初回の粗利や継続状況まで確認すると、売上だけに偏らず判断できます。

まずは対象となる荷主像を一つ決め、自社から接触する方法と、相談・依頼を受ける方法を小さく試します。対応できない問い合わせが多いなら対象設定を、見積もり後に進まないなら条件や説明を見直しましょう。

6. フォワーダーの新規開拓でよくある質問

テレアポは効率が悪いので、やめるべきですか?

手法だけで判断せず、対象企業、担当者との接続状況、具体的な相談に進んだ件数を確認します。自社に合う企業へ接触できているなら継続を検討でき、対象外への架電が多いならリストや伝え方の改善が先になります。

営業担当者が少ない場合、何から始めればよいですか?

既存の関係から紹介を依頼できるか、自社の対応範囲に合う公開案件があるかを確認し、見積もりまで対応できる量で試す案があります。問い合わせを増やす前に、返信担当と見積もりの引き継ぎ方法を決めておくことも大切です。

既存フォワーダーがいる荷主にも提案できますか?

荷主に追加の相談先を検討する意向があるかを確認しましょう。新しい航路、扱ったことのない貨物、繁忙期の手配など、自社で補完できる範囲を具体的に伝えます。既存業者への不満を決めつけず、荷主が必要とする支援を聞くことが出発点です。

7. LogiMeetsで、公開された輸送ニーズから新規荷主との接点を作る

テレアポなどの新規開拓では、輸出入企業を探し、担当者に接触し、輸送ニーズや見直し時期を確認する必要があります。

LogiMeetsでは、荷主が公開した見積依頼の内容を確認し、自社の得意な航路・貨物に合う案件を選んで提案できます。新規荷主との接点を増やす方法の一つとして活用できます。

公開案件への提案・連絡には、プランに応じた費用がかかります。利用方法と料金を確認し、自社が対応できる案件や営業体制に合うかをご検討ください。

本記事は2026年9月13日時点の情報をもとに、営業手法の特徴と実務上の検討ポイントを整理しています。サービスの利用条件・料金は、各案内ページの最新情報をご確認ください。

本記事は、国際物流ビジネスマッチングサービス LogiMeets(ロジミーツ) を運営する 株式会社テクイット より提供しています。
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