韓国は日本から最も近い貿易相手国の一つで、化粧品・食品・アパレル・電子部品など、幅広い商品が輸入されています。距離が近いため、コンテナ船のほかにフェリーやRORO船も利用でき、輸送方法の選択肢が多いのが特徴です。
このガイドでは、事業者による商品・部品の輸入を対象に、韓国側の出荷港、輸送方法、日本の到着港、関税の確認、書類の準備を整理します。
1. 韓国の出荷港と日本の到着港
韓国の主な輸出港は、国内最大のコンテナ港である釜山港と、ソウル首都圏に近い仁川港です。光陽港・平沢港なども利用されます。釜山港は日本の多くの地方港とも航路でつながっているため、納品先に近い地方港に直接着けられる場合があります。
| 韓国側 | 日本側の候補 | 確認すること |
|---|---|---|
| 釜山・慶尚道の工場 | 博多・北九州・下関、阪神、京浜、地方港 | 納品先に近い港への便、週あたりの便数 |
| ソウル・京畿道の工場 | 京浜・阪神(仁川または釜山経由) | 仁川出港か釜山までの陸送か、総額の比較 |
| 急ぎ・小口の貨物 | 成田・羽田・関西などの空港 | 航空便とフェリーの日数・費用の差 |
九州着の場合の手配は博多港の輸入ガイドにまとめています。
2. コンテナ船・フェリー・航空便を比較する
| 方法 | 向いている貨物 | 見積もりで聞くこと |
|---|---|---|
| コンテナ船(LCL・FCL) | 定期的な仕入れ、まとまった荷量 | 到着港、最低料金、到着側の費用 |
| フェリー・RORO船 | 急ぎの部品、少量の補充品 | 受付締切、積載できる荷姿、引き取り場所 |
| 航空貨物 | サンプル、単価の高い商品、最短で必要な貨物 | 実重量と容積重量、空港からの配送 |
| 国際宅配便 | 少量のサンプル、EC向けの小口 | サイズ・品目の制限、関税の支払い方法 |
韓国からの貨物は、船便でも比較的短い日数で届くことが多いため、「航空便でないと間に合わない」と決める前に、フェリーやコンテナ船の日数も確認しましょう。容積重量の考え方はCBM・容積重量の解説をご覧ください。
3. 関税とRCEPの確認
日本と韓国の間では、RCEP協定(地域的な包括的経済連携協定)を利用して関税を下げられる品目があります。確認時点(2026年10月12日)で、日韓間で利用できるEPAはRCEPです。対象品目や税率の引き下げスケジュールは品目ごとに異なるため、輸入前に確認してください。
4. 商品別の準備
- 化粧品:日本で販売する化粧品を輸入するには、化粧品製造販売業の許可などが必要です。成分表と表示の確認に時間がかかるため、化粧品輸入の解説を参考に早めに準備しましょう。
- 食品:食品衛生法に基づく輸入届出が必要です。原材料・添加物・製造工程の資料を仕入先に依頼します。食品輸入の手続きをご覧ください。
- アパレル:素材の組成や、日本の表示ルールに合ったタグの準備を確認します。
- 電子機器:無線機能がある場合は電波法、電源を使う機器は電気用品安全法の対象となる場合があります。
これらは確認を始めるための例です。商品によって必要な手続きは異なるため、輸入前に通関業者や所管の窓口に相談してください。
5. 韓国輸入の見積もり依頼例
以下は架空の記入例です。運賃・納期の実績を示すものではありません。
貨物:京畿道の倉庫から東京都内の倉庫へ送るスキンケア製品。段ボール60箱、総重量720kg、合計容積4.2m³。液体を含む。
取引条件:EXW(仕入先倉庫)。韓国側の集荷・輸出通関から日本の倉庫までを依頼したい。
確認状況:化粧品製造販売業の許可は取得済み。成分表と日本語表示ラベルは用意済み。
比較希望:LCLと航空便の総額・日数。破損防止の梱包についても相談したい。
6. よくある質問
韓国から日本へは何日で届きますか?
輸送方法と、出荷港・到着港の組み合わせによって変わります。工場の出荷から納品先までの日数で各社の提案を比較してください。
少量の貨物でもコンテナ船で送れますか?
LCL(混載)を利用すれば、少量でも船便で送れます。ただし最低料金や到着側の費用があるため、航空便・国際宅配便との総額で比較しましょう。
韓国の祝日は手配に影響しますか?
旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソク)の連休の前後は、工場や港の休業で出荷が遅れることがあります。早めに仕入先と出荷日を確認してください。
参考情報と関連ガイド
協定の情報は税関のEPA関連ページを参照しています(確認日:2026年10月12日)。税率・手続きは輸入時点、運賃・スケジュールは予約時点の情報をご確認ください。