書類探しや転記、輸送状況の確認を減らすには、どの貿易DXサービスが自社に合うでしょうか。荷主向けに案件・書類を管理できるLogiMeets(ロジミーツ)、Shippio Cargo、TradeWaltz(トレードワルツ)を、対応業務・料金・導入方法で比較します。

作成・調査:比較対象のLogiMeetsを運営する株式会社テクイットが、各社の公式情報を基に作成しています。()他社製品の実機操作や性能測定は行っていません。

1. 3サービスの機能を比較

減らしたい作業に関係する項目から確認してください。「要確認」は、参照した公式ページだけでは条件を確定できない項目です。

公式情報で確認できる主な機能(2026年9月30日確認)
比較項目LogiMeets
公式機能紹介
Shippio Cargo
公式サービス紹介
TradeWaltz
公式機能紹介
案件・進捗管理シップメント単位で進捗・輸送情報・担当者を管理輸送案件の可視化と、蓄積データによる輸送リードタイム分析船積み単位・業務プロセス単位の進捗管理
書類・データ案件別の書類保管、本文検索、AI解析による入力補完。書類データ化、I/V・P/L作成にも対応案件別の書類管理。B/L・I/V・P/LのAI-OCR、発注内容と請求情報の照合帳票や構造化データの管理。輸出入許可書データからの関税関係帳簿作成
関係者との共有既存の物流会社・海外取引先との案件にも対応。社内担当者・取引企業・社外メンバーと案件や書類を共有(プラン別の条件あり)現地法人や外部フォワーダーとのチャット・ファイル共有出荷・船積みごとに関係者を設定し、帳票やコメントを共有。閲覧範囲を制限可能
輸送動静コンテナ自動追跡。対象プラン・月間件数の上限あり本船動静を自動追跡。データ取得と人による補完を組み合わせる仕組みを案内位置情報の確認やETD・ETAの更新を案内。外部システム連携の条件を要確認
外部へのデータ連携書類データをExcel・CSVに出力。基幹システムとのAPI接続は要確認Shippio APIを提供。接続先に合わせた連携開発が必要ファイルによる取り込みやAPI連携を案内。対象データ・接続方法を要確認

出典:表内の各社機能紹介、LogiMeets料金表、Shippio APIの提供内容・利用手順、TradeWaltz公式FAQ。

例えば、同じ「進捗管理」でも、船の到着予定を把握したいのか、書類確認や依頼といった社内作業の完了を管理したいのかは別の要件です。自社の工程を一つ挙げ、画面上でどう確認できるかを比べましょう。

2. 自社の課題から候補を絞る

以下は、確認した機能を基にした当社の検討例です。一つの用途に複数サービスが当てはまるため、該当する候補を残して試用・商談へ進めます。

LogiMeets:書類・進捗の管理と情報共有を効率化したい

案件ごとに書類・進捗をまとめ、書類探しや転記の手間を減らしたい場合の候補です。公式機能紹介では、情報共有やAI入力補完を案内しています。マッチング機能も備えており、必要に応じて複数の物流企業に相見積もりを依頼できます。

導入前の確認:共有相手と閲覧範囲を整理し、案件数・人数・AI解析・追跡件数が対象プランの利用枠に収まるかを確認します。基幹システムとの接続が必要な場合は、連携方法と費用を相談しましょう。

Shippio Cargo:動静確認と輸送データの活用を進めたい

輸送の到着予定を日々確認し、蓄積したデータを分析に使いたい場合の候補です。公式サービス紹介では、自動追跡に加え、AIによる書類処理や関係者との共有を案内しています。

導入前の確認:自社で使う船会社・航路・FCL/LCLの条件を伝え、登録方法、積み替え時に必要な入力、遅延時の更新方法を確認します。AIの処理結果についても、読み取れない書類や不一致が出た場合に誰が確認するかまでデモで確かめましょう。

TradeWaltz:取引先とのデータ共有や業務手順を整えたい

企業間で同じ情報を使い、帳票や業務プロセスを整理したい場合の候補です。公式機能紹介では、情報共有、進捗管理、帳簿作成、API連携などを案内しています。

導入前の確認:どの取引先が参加するか、社内だけで始める範囲はどこかを整理します。既存システムから移すデータ、関係者ごとの閲覧範囲、初期設定を担当する人を確認すると、導入時の作業量を見積もりやすくなります。

3. 料金体系と試用・導入方法を比較

月額が公開されているサービスと、利用条件に応じて見積もるサービスがあります。金額が確認できない欄を0円として扱わず、同じ件数・人数・機能で総額を確認してください。

公開料金と導入窓口(2026年9月30日時点)
サービス・出典料金の確認方法試用・利用開始
LogiMeets無料0円、スタンダード月額9,800円、プロ月額29,800円。税抜、初期費用0円。機能・件数・人数の上限はプラン別Webでアカウント作成。無料プランには機能制限あり。面談後のスタンダード1か月無料体験も案内あり(キャンペーン条件は料金ページで確認)
Shippio Cargo参照したサービス紹介ページでは具体的な料金を確認できず。初期・月額・従量料金と対象機能を問い合わせる課題のヒアリング、説明・デモ、申し込みの順で案内。試用の可否・期間・費用は要確認
TradeWaltz公式FAQでは輸出入の取引件数に応じた見積もり。ユーザーアカウント数の増加では料金は変わらないと案内担当者への相談から開始。トライアル可能と案内されており、期間・対象機能・費用は問い合わせる

LogiMeetsのプランと利用範囲:既存取引先の案件を登録・共有する実務DX用途は、スタンダード以上で利用できます。無料プランのシップメント・書類管理はロジミーツ経由の発注案件が対象で、コンテナ自動追跡などは有料プランの機能です。必要な業務に合わせてプランを確認してください。

APIについても、利用料と接続作業の費用は分けます。Shippioはユーザー企業向けAPIの無償提供を公表していますが、利用手順には企業側での連携開発が含まれています。自社システムの改修・テスト・保守にかかる費用も計上しましょう。出典:ShippioのAPI提供発表

初年度の比較費用 = 初期費用 + 12か月分の利用料 + 追加利用料 + 移行・連携・教育の費用

見積もりには、通常月と繁忙月の取引件数、社内外の利用人数、保存容量、追跡件数、処理したい書類の種類を添えます。「1件」が船積み・コンテナ・書類のどれを指すかも揃えて確認すると、料金の差を判断しやすくなります。

4. 商談・試用で同じ条件を確認する

候補が絞れたら、自社で扱う一案件を題材に、各社の試用環境やデモで次の4つの操作を確認しましょう。

  1. 書類を登録する:同じサンプルのI/V・P/L・B/Lを使い、どの項目が自動で入り、どこに確認や入力が残るか記録する。
  2. 進捗を変更する:出港・到着予定の変更を想定し、自動更新される情報と手入力の工程を分ける。
  3. 取引先へ共有する:社内担当者と取引先の画面を比べ、必要な書類だけが見えるか、相手側の登録・費用・操作も確認する。
  4. 担当交代と出力を試す:別の担当者が履歴を辿れるか、必要なデータや元の書類を取り出せるか確認する。

記録するのは、登録・確認にかかった時間、手入力が残った項目、取引先への追加依頼、想定プランで使えない機能です。比較用の回答欄は、無料のサービス比較シート(CSV)を利用できます。

例えば社内担当者だけが使いやすくても、取引先に同じ情報の二重入力を求めるなら、共有の負担は残ります。費用と一緒に、社内外で増える作業・減る作業を並べて判断してください。

5. 比較するときのよくある質問

現在の物流会社を変更する必要がありますか?

LogiMeetsは、現在の物流会社との取引を続けながら実務DX機能を利用できます。一括見積もりによる物流会社の選定は必須ではありません。今回の3サービスには関係者との情報共有機能がありますが、相手側の登録、契約、費用、共有できる案件の範囲はそれぞれ確認が必要です。既存の取引先との運用方法を伝えて相談しましょう。

一番安いサービスはどれですか?

公開情報だけでは同じ条件で総額を比較できないため、断定できません。必要な機能と業務量を決め、導入・追加利用・連携作業まで含めた見積もりを比較してください。

AIの読み取り精度で決めてもよいですか?

公表値は、対象書類や測定条件が揃っているか確認してから比較します。自社の書式で読み取れるかに加え、結果を修正して案件へ反映するまでの作業を試すと、日々の負担を判断できます。

3サービスすべてで試用すべきですか?

必須機能・予算・取引先との運用が合う候補から確認すれば十分です。試用できない機能は、自社の操作シナリオを使ったデモを依頼し、未確認の条件を回答として残しましょう。

関連する実務ガイド

参照した公式ページは各表・本文に掲載しています。情報確認日以降に機能・料金・キャンペーン条件が変わる場合があります。契約前には各提供元の最新条件をご確認ください。